養子縁組を解消するのは難しい。とある昔の話を交えて。


里親制度の養子縁組についてお話ししたいと思います。

先に結論を言います。子供が大人になって、譲れない理由のために養子縁組を解消したくても、簡単にはいきません。

理由は、解消したい場合には、どちらかに問題があり、書類に両者のサインが必要ですが、それが難しいからです。

自分の場合だと里親から虐待を受けて、書類にサインをお願いしても相手はめんどくさいのか、まず来ません。

 

少々暗い話にはなりますが、自分は3歳から13歳の10年間は里親によって育てられました。小さい頃は刺激ある日々だったためか、いろいろ思い出せます。

それこそ、つらく悲しい事から楽しいことまで。

 

某病院で生まれた自分は、白いアパートで3歳頃まで兄妹と過ごしていました。

そんなある日、車に乗るよう促され後部座席に兄姉と座り、前の席にはこちらを見る知らない顔が見えました。自分はただ窓から母親と知らない大人が話しているのを見ているだけでした。ここから里親の家族と過ごす日々が始まります。

その後はしばらく記憶が薄れていて、思い出せません。

 

ここから登場人物が複雑になるため、以下にまとめておきます。

養母、養父、養母の弟N、謎のS(里親の家系に関係する人)、兄T、姉S、姉T、自分、妹M、妹T

この時点で9人という大家族です。当時放送していた、大家族の取材が来ないか気になってました。

少し話がずれましたが、次は小学生の頃です。

 

小学3年生までは学校に行かしてもらいました。朝7時には学校に着き、早く来る先生に門を開けてもらい、グランドで遊んでました。給食の時間になると自分は箸とスプーンを持っていなくて、よく担任から割り箸をもらってました。

そんなある日、担任から「これを使ったら洗って、机の中にしまいなね」とキャラクターの描かれた箸を渡されました。なぜか優しすぎてなのか、すごく泣いて困らせた記憶があります。それから担任とよく話すようになりました。担任の筆箱かケースに貼ってあった、笑顔の家族写真を見たときはうまく言い表せませんが、温かい気持ちになりました。学校ではケンカや先生に叱られた事が沢山ありますが、とても楽しい日々でした。

 

3年生になると引っ越しをして、そこからはまともに学校にいけてません。

家事全般、犬の世話をこなしてました。山積みの洗濯物を畳んではしまい、赤ちゃんがいればおしめを替えて、ミルクを与えてました。

 

里親がブリーダーをやっていたこともあり、沢山の犬がいました。少ないときは15匹、多いときは35匹おり、ゲージの掃除やえさやりを行っていました。自分が愛犬として、いただいた5匹はよく散歩に連れて行きました。ただ、中には病気のままだったり、ずさんな管理だった為、夏や冬にブレーカーが落ちて、犬部屋のエアコンの電源を戻し忘れた時には、命を落としていたわんちゃんが多数います。

 

時々里親がパチンコで大負けしたときは、急に蹴られるか、ほうきの持ち手の部分で叩かれたりしました。手がしびれる感覚が今でも思い出せます。

そんな日々を過ごしていると姉Tが中学に上がり、姉Tの傷をみて心配した教員が一時保護所を提案しました。

 

そんなある日、いつも通り洗濯物を畳んでいると、養父が入るなり自分と姉Tを蹴り飛ばしほうきで叩いた後、「来い!」と言われて養父母が待つ部屋に行きました。

「電話(固定電話の子機)になんで出ないのか」と怒られました。

自分たちは「充電が切れていて、鳴らなかった」といいました。

養父が「なら充電しろ」、と言いながらベルトの金属の部分で姉Tを叩きました。

姉Tの手から血が出るのをみた養父は、「痛かったか、ならこっちにしよう」と言い、持ち手の長いほうきに持ち替えました。その後ほうきで自分を叩いた後、

「部屋に戻ってさっさとやることやってこい」と言い、自分たちは部屋に戻りました。

昨日から洗濯物が溜まっていたこともあり、養父母はコインランドリーに行きました。それを確認した姉Tは冷蔵庫からヨーグルトを弟妹に与え、自分たちは家を出て、姉Tの通う中学校に行きました。そこで保護された自分たちは、一時保護所に1ヶ月した後、児童養護施設に行きました。

 

そこで学校に行かしてもらい、中学、高校そして就職して、現在に至ります。

ここまで読んで下さり、ありがとうございます。お願いがありますが、あの子は施設上がりだからきっと悪い子よだとか、偏見を持つのはやめて下さい。なかには臆病でからにこもってしまう子や逆に助けてほしいけど攻撃的になってしまう子がいます。その子がどういう子なのか、一度本人に挨拶からコミュニケーションを取ると、きっと悪くない子だと気づくはずです。ただ、自分の場合は、虐待を受け、施設上がりに変わりないです。この過去こそが自分の一般です。周囲の家の環境や大人の反応を幼少期から見ていると、明らかに里親は一般的ではないとわかりました。自分の夢は温かい家庭を築き、自分と同じような思いをする子がいなくなることです。

 

なんでこのような事を書くのかと言いますと、新しくブログを始めるためにパッと思い浮かんだのが、里親制度の養子縁組についてです。18歳の頃、弁護士に里親との離縁をお願いしましたが、6年たっても解決していません。なぜ養子縁組を解消したいのかと言うと、結婚を控えており、過去を一度きれいにしてから結婚という新しい道に進みたいからです。その中で少しでお小遣いを増やすためにブログを始めました。

まだ初心者で、文章も読みにくく、話のまとまりが悪いところがあるかもしれません。これから勉強して、改善していきます。ここでは文章力を身につけるためいろいろなことを書いていこうと思います。以後よろしくお願いします。

少しでも養子縁組について知っていただければ幸いです。

 

子供は弱く、可能性に満ちている。その可能性を引き出すのは、両親と環境です。愛情を与え、大事に育てて下さい。たとえ喧嘩して家を突き出したとしても、家の鍵は開けとくからと言ってあげて下さい。いつでも帰って来いよと。